「鼻抜け」
2009年05月27日
多分管楽器をされていない人にとっては無縁のお話だろうと思うのですが、
管楽器奏者にとって、とっても怖い体の状態として「鼻抜け」というものがあります。
どういう状態かと言うと、
管楽器を吹いていると、突然、それまで当たり前のように口から吐いていた息が、
鼻に抜けてしまって、楽器に息を吹き込めなくなってしまうというものです。
当たり前の話ですが、人の体は吸った息を、口から出すか鼻から出すかを選択できる
ようになっています。
そして、そのコントロールをするための弁の様なものが喉と鼻の気道の結び目の
部分にあるわけなのですが、その弁が本人の言う事を全く聞かなくなり、
常に「全開」状態になってしまう状態が「鼻抜け」です。
原因については、僕も残念ながら医学的な勉強をしたわけでは有りませんので、
えらそうな事は言えませんが、この「弁」の部分もれっきとした筋肉ですので、
演奏をするために長時間「閉じる」行為を持続させていると、疲労により一時的に
麻痺してしまう状態なのだろうと言う事です。
つまり、長い時間練習等を続けすぎると、疲れて「鼻抜け」になるという事です。
で、ここからが面白いのですが、
実はこの「鼻抜け」、管楽器奏者なら誰でも起こるものでは有りません。
例えば、ダッパーでもよくこの状態になる人が数名います(「よく」と言っても、
数ヶ月に1度程度ですが。)が、逆に、僕やイエロ君の様に、この長~いサクソフォン人生の
中でただの一度も経験した事が無い人もいます。
もちろん、未来永劫起こらないと保障されたものではありませんが、
おそらく、僕やイエロ君の練習量は、よく鼻抜けする人たちと比べてもけして少ない
ものでは無いと思います。
では、この両者間にどんな違いがあるのか?
色々とネットで調べた結果言えるのは、
・息圧の強さ
・弁の大きさ
この2つがポイントだろうと言う事です。
つまり、よく鼻抜けする人はこの内のどちらか(もしくは2つの合わせ技)である可能性があります。
前者の「息圧」は楽器に対してどれほどの息の圧力をかけているか、です。
あまり物理的なお話をここでグダグダやっても読んでてうっとおしいと思いますので、
やりませんが(僕も物理は苦手ですし)、
要は高い息の圧力は楽器に対してのみかかるのではなく、問題の「弁」に対しても
等しく働きますので、弁を急速に疲労させる原因となってしまいます。
この息圧の大小は、
・その人の肺活量
・腹式呼吸のための筋力の強さ
・管楽器の管の細さ
・リードの厚さ
・マウスピースの開き具合…等々
により変わります。
何にせよ、端から見てても「血管浮いてるんじゃないか?」とか、「髪の毛逆立ってるんじゃないか」とか思えるほど、息圧をかけて楽器を吹いている人は「鼻抜け」になりやすいと言えそうです。
ですから、このタイプと思える人は、
・不必要なまでに息圧をかけてないか
(そんなにプレッシャーかけなくても管楽器はちゃんと響くよ。)
・不必要なまでに音量を出すことにやっきになってないか
(そこまでリキ入れてるのは貴方だけ。むしろ周りは困ってるよ。)
・マウスの開きが小さすぎないか、リードが厚すぎないか。
(セッティングをもう一度見直してみようよ。楽に音を出すのはそれほど悪じゃない。)
といった辺りを考えてみてはいかがでしょうか。
(ただし、3番目は楽に音が出る代わりに、音のコントロールが大変になるという代償がありますが。)
そして、もう1つは、もともとその人が生まれ持っている「弁」の大きさ。
当たり前のお話ですが、フタの役割をする「弁」が十分な大きさを持っているか
持っていないかでは、条件が全く違います。
小さい弁では、同じ息圧に対しても耐えられる量が少ないと考えていいと思います。
残念ながらこれは生まれもったものですので、練習や工夫によってどうこうとはできないでしょう。
自分は息圧はそんなにかけてないのに、よく鼻抜けするという人は、一度、お近くの耳鼻科で
見てもらうといいかも知れません。
…てな具合で、いろいろと書いているとえらく長くなっちゃいましたので、
じゃあ、「鼻抜け」になっちゃった時の応急処置というのもあるそうなのですが、
それについては次の記事をごらんください。
管楽器奏者にとって、とっても怖い体の状態として「鼻抜け」というものがあります。
どういう状態かと言うと、
管楽器を吹いていると、突然、それまで当たり前のように口から吐いていた息が、
鼻に抜けてしまって、楽器に息を吹き込めなくなってしまうというものです。
当たり前の話ですが、人の体は吸った息を、口から出すか鼻から出すかを選択できる
ようになっています。
そして、そのコントロールをするための弁の様なものが喉と鼻の気道の結び目の
部分にあるわけなのですが、その弁が本人の言う事を全く聞かなくなり、
常に「全開」状態になってしまう状態が「鼻抜け」です。
原因については、僕も残念ながら医学的な勉強をしたわけでは有りませんので、
えらそうな事は言えませんが、この「弁」の部分もれっきとした筋肉ですので、
演奏をするために長時間「閉じる」行為を持続させていると、疲労により一時的に
麻痺してしまう状態なのだろうと言う事です。
つまり、長い時間練習等を続けすぎると、疲れて「鼻抜け」になるという事です。
で、ここからが面白いのですが、
実はこの「鼻抜け」、管楽器奏者なら誰でも起こるものでは有りません。
例えば、ダッパーでもよくこの状態になる人が数名います(「よく」と言っても、
数ヶ月に1度程度ですが。)が、逆に、僕やイエロ君の様に、この長~いサクソフォン人生の
中でただの一度も経験した事が無い人もいます。
もちろん、未来永劫起こらないと保障されたものではありませんが、
おそらく、僕やイエロ君の練習量は、よく鼻抜けする人たちと比べてもけして少ない
ものでは無いと思います。
では、この両者間にどんな違いがあるのか?
色々とネットで調べた結果言えるのは、
・息圧の強さ
・弁の大きさ
この2つがポイントだろうと言う事です。
つまり、よく鼻抜けする人はこの内のどちらか(もしくは2つの合わせ技)である可能性があります。
前者の「息圧」は楽器に対してどれほどの息の圧力をかけているか、です。
あまり物理的なお話をここでグダグダやっても読んでてうっとおしいと思いますので、
やりませんが(僕も物理は苦手ですし)、
要は高い息の圧力は楽器に対してのみかかるのではなく、問題の「弁」に対しても
等しく働きますので、弁を急速に疲労させる原因となってしまいます。
この息圧の大小は、
・その人の肺活量
・腹式呼吸のための筋力の強さ
・管楽器の管の細さ
・リードの厚さ
・マウスピースの開き具合…等々
により変わります。
何にせよ、端から見てても「血管浮いてるんじゃないか?」とか、「髪の毛逆立ってるんじゃないか」とか思えるほど、息圧をかけて楽器を吹いている人は「鼻抜け」になりやすいと言えそうです。
ですから、このタイプと思える人は、
・不必要なまでに息圧をかけてないか
(そんなにプレッシャーかけなくても管楽器はちゃんと響くよ。)
・不必要なまでに音量を出すことにやっきになってないか
(そこまでリキ入れてるのは貴方だけ。むしろ周りは困ってるよ。)
・マウスの開きが小さすぎないか、リードが厚すぎないか。
(セッティングをもう一度見直してみようよ。楽に音を出すのはそれほど悪じゃない。)
といった辺りを考えてみてはいかがでしょうか。
(ただし、3番目は楽に音が出る代わりに、音のコントロールが大変になるという代償がありますが。)
そして、もう1つは、もともとその人が生まれ持っている「弁」の大きさ。
当たり前のお話ですが、フタの役割をする「弁」が十分な大きさを持っているか
持っていないかでは、条件が全く違います。
小さい弁では、同じ息圧に対しても耐えられる量が少ないと考えていいと思います。
残念ながらこれは生まれもったものですので、練習や工夫によってどうこうとはできないでしょう。
自分は息圧はそんなにかけてないのに、よく鼻抜けするという人は、一度、お近くの耳鼻科で
見てもらうといいかも知れません。
…てな具合で、いろいろと書いているとえらく長くなっちゃいましたので、
じゃあ、「鼻抜け」になっちゃった時の応急処置というのもあるそうなのですが、
それについては次の記事をごらんください。
Posted by ダッパーサクセーバーズ at 23:43│Comments(6)
│サックスについて
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この記事へのコメント
はじめまして.最近サックスを始めたものです.
「サックスを吹いていると急に息がコントロールできなくなる」と感じインターネットで調べていたら,こちらのページにたどりつきました.
数か月に1回とのことですが,私の場合は毎回の練習(しかも練習後30分後くらい)で鼻抜けの症状がでてしまいます.
これはもうサックスをやる上で致命傷なのでしょうか?それとも何か改善の余地はあるのでしょうか?息をセーブしてもすぐに鼻抜けしてしまいます.
何か周りの方で鼻抜けに関して情報がありましたら,教えていただきたいです.よろしくお願いします.
「サックスを吹いていると急に息がコントロールできなくなる」と感じインターネットで調べていたら,こちらのページにたどりつきました.
数か月に1回とのことですが,私の場合は毎回の練習(しかも練習後30分後くらい)で鼻抜けの症状がでてしまいます.
これはもうサックスをやる上で致命傷なのでしょうか?それとも何か改善の余地はあるのでしょうか?息をセーブしてもすぐに鼻抜けしてしまいます.
何か周りの方で鼻抜けに関して情報がありましたら,教えていただきたいです.よろしくお願いします.
Posted by TM at 2011年10月01日 11:41
TMさん>
鼻抜けは本当に怖いですね。
周りの人に聞いた話では、舌の根をできるだけ奥に置いて、口の中を『アントニオ猪木の物真似をするつもり』みたいな形が自然に作れるようになると、鼻抜けしづらくなるそうです。(意味判りますか?)
こうすると、鼻に息が抜けるのを防ぐ筋肉にチカラが入りやすいんだそうです。
また、息圧が強すぎる可能性もあるので、薄いリードに替えてみるのも手だそうです。試してみてください。
鼻抜けは本当に怖いですね。
周りの人に聞いた話では、舌の根をできるだけ奥に置いて、口の中を『アントニオ猪木の物真似をするつもり』みたいな形が自然に作れるようになると、鼻抜けしづらくなるそうです。(意味判りますか?)
こうすると、鼻に息が抜けるのを防ぐ筋肉にチカラが入りやすいんだそうです。
また、息圧が強すぎる可能性もあるので、薄いリードに替えてみるのも手だそうです。試してみてください。
Posted by きんじ@ダッパー at 2011年10月01日 23:19
きんじ@ダッパーさん>
ご返事ありがとうございます.具体的なアドバイスまでわざわざありがとうございます.
今日さっそく試してみまして,普段より鼻抜けを感じませんでした.
これからもいろいろ試してみたいと思います.
本当にありがとうございました.
ご返事ありがとうございます.具体的なアドバイスまでわざわざありがとうございます.
今日さっそく試してみまして,普段より鼻抜けを感じませんでした.
これからもいろいろ試してみたいと思います.
本当にありがとうございました.
Posted by TM at 2011年10月04日 01:12
TMさん>
おお。さっそく試されたんですね。効果が出たかなと感じてもらえたならとっても嬉しいです。まだTMさんは楽器を吹き始めて間がないという事ですから、アンブシュアが完全には出来上がってないので、これからどんどん鼻抜けの症状は改善されていくだろうとは思います。
練習頑張ってください!
おお。さっそく試されたんですね。効果が出たかなと感じてもらえたならとっても嬉しいです。まだTMさんは楽器を吹き始めて間がないという事ですから、アンブシュアが完全には出来上がってないので、これからどんどん鼻抜けの症状は改善されていくだろうとは思います。
練習頑張ってください!
Posted by きんじ@ダッパー at 2011年10月06日 08:22
クラリネットを吹いているものですが、鼻抜けについて調べたらここにたどり着きました。結構深刻なことだったんですね。ロングトーンで特になりやすく、喉がジリジリなる感覚が気持ち悪いですね。首の血管が浮き出てると言われたことがあるので力が入りすぎてたのかもしれません。とても参考になりました。
Posted by もりもりりん at 2015年01月12日 20:50
もりもりりんさん>
ようこそ、当ブログへ。
鼻抜けはサックスに限らずあらゆる管楽器についてまわる困った症状ですよね。この記事と次の記事の2つ、お読みいただいて、少しでももりもりりんさんの鼻抜け対策に役立ってもらえたら嬉しいです。
ようこそ、当ブログへ。
鼻抜けはサックスに限らずあらゆる管楽器についてまわる困った症状ですよね。この記事と次の記事の2つ、お読みいただいて、少しでももりもりりんさんの鼻抜け対策に役立ってもらえたら嬉しいです。
Posted by きんじ at 2015年01月13日 01:16